止揚学園に見学に行ってきました。
みんなの笑顔がいっぱい溢れていました。

止揚学園でのふれあい体験記☆2013年4月29日【祝】
代表と花ちゃんとJR大阪駅で集合。
そして、新快速で一時間余り、楽しくお話していたらあっという間に能登川駅に到着!
記念に一枚。はい、ポーズ!(^O^)/
のどかな田園風景の向こうに、ほら見えるでしょう?代表の右肩の奥に!
あれが今回訪問の止揚学園です。(*^^)v
無事に到着!
最寄り駅から徒歩15分。とってもわかりやすい場所だから、3人のスマホのナビがあってもなくても、きっとなんなく到着していたことでしょう。(^_-)-☆
あたたかく出迎えていただき、まずは美味しいお茶をいただきながら、ご挨拶。(*^_^*)
そして、早速、1977年に設立された本館を案内していただきました。
この写真は、聖書の言葉が描かれてある入口正面の壁面の画像です。
目の前の問題点だけに目を留めてそれさえ解決すればそれで良い。というような目に見えるものだけにとらわれることなく、見えないものをこそ大切に!という聖書の言葉を基盤に歩まれているとのことです。
続いて、皆さんのお部屋です。
お掃除が行き届いて、日当たりも良くとても気持ちの良いお部屋が並んでいました。
それぞれのお部屋の壁紙が異なり、お部屋番号がなくても、自然と「○○の部屋」と皆さんが呼ぶようになったとのことです。
なるほど、壁紙や家具などそれぞれに特徴がありました。
木のぬくもりを感じました。
わたしが40数年前に通っていた小学校の旧校舎を思い出しました。懐かしい感じがするでしょう?
洗面所です。
スポーツクラブやホテルのように共通のものを使用するのではなく、それぞれのお気に入りのタオルを使用されていました。
ですから保母さんは十把一絡げに人数分を用意するのではなく、一人一人の名前のものをそろえてかけます。
タオルの端の刺しゅう文字が見えますか?
ネームペンでお名前を書くのではなく、親御さんが一針一針丁寧に刺しゅう糸で名前を記して持ち込まれるそうです。
親御さんのおられない人たちのためには、保母さんたちが心を込めて名前を入れて下さるそうです。
衣服の収納部屋です。
きっちりとたたまれていて、部屋全体が清潔感に包まれていました。
制服やジャージなどの画一化されたものではなく、それぞれの好みに合わせて、いろいろなカラーやデザインのお洋服がそれぞれの棚に綺麗に収納されていました。個性を大切にされているのですね。(*^.^*)
衣類にも一枚一枚すべてに名前の刺しゅうがありました。
離れて暮らす子どものために、親として出来る限りのことを精一杯したい。そういう願いを持ち、ありったけの思いを込めて名前を刻まれたのでしょうね。
座布団は手作りのものが多いようです。
しょっちゅう日に干してとっても気持ち良さそうです〜♪
お布団もそうです。
太陽の香りがする皆さんのお布団は、せんべい布団ではなく、かなりふっくらしていました。
ここが48年前にこの土地に来て初めて建てられた家です。この小さな家からスタートされたんですね!
同時に納骨堂も建てられました。ご家族と離れて暮らさざるを得なかった子どもたちが、天にお送りしたお父さん、お母さんをいつも身近に感じることが出来るようにと、創立者の福井達雨先生の願いが初めから込められていました。
本館を出て、ほんの少しだけ離れた場所に移動しました。
道すがらモンシロチョウがたくさん飛び交い、可愛い小鳥のさえずり、カエルの鳴き声が聞こえる中、無農薬の畑の匂いをかいでいると、子どもの頃の記憶がよみがえってきました。自然の美に包まれ、ほっと優しい気持ちになりました。
ここは20年前に建てられた『働く家』の作業場です。ここには陶芸、貼り絵、染物、パンやお菓子作り等をするお部屋がありました。子どもたちが躓いて怪我をしないように、どのお部屋も整理整頓されていました。
表では皆さんが、この秋に予定の創立50周年式典に向けてお花の土作りをされていました。
2階には広いティールームがあり、6月に開催予定のフリーマーケットの品物が並べられていました。
壁画は子どもたちの作品です。描いてから張り付けたのではなく、中世の画家たちのようにだるい手を持ち上げながら上を見上げて描かれたそうです。
この建物は、アトリエです。子どもたちの作品を飾ってある建物だそうです。
ここは保母さんたちの住まいだそうです。別の場所から通われている人もおられるようですが、敷地内に何棟か保母さんたちのご家族の住まいがありました。
同じ建物の中に何世帯か同居されているそうで、同労者同士とっても仲が良いとのことでした。\(^o^)/
これは、2004年に設立された新館の中の階段です。
一段一段、カラフルで上り下りするのが楽しくなります♪
ここは新館のお手洗いです。
とても清潔でその上、壁には子どもたちの手作りタイルが飾られ、また天井にはヒーターも設置されていて、とても居心地の良い場所でした。
ここは浴室です。
壁には富士山の絵ではなく、皆さんの身近な生き物の絵が親しみを込めて愛らしく描かれていました。みんなお風呂の時間が大好きだそうです!
男性女性と時間を区切って、保父さんや保母さんも裸になって一緒に入浴されるそうです。
ここはお食事のお部屋です。
一番みんなの笑顔が集まる場です。わたしたち一行もお食事を一緒にいただきました。
昼食後、オリジナル曲によるフォークダンスを踊りました。繋いだ手から皆さんのピュアなぬくもりが伝わってきました。
食堂の天井にも見事な絵が描かれていました。
みんなで作り上げた手作りのものに囲まれて暮らす豊かさを思い、ちょっぴりうらやましく感じました。(* ̄∇ ̄*)
ここは講堂です。
クリスマス会等の行事や礼拝、ご遺族の記念会等の式典の時、ここに集まります。
時には地域の方々が演奏会に来られたり、様々な交流の場所としても用いられています。
緞帳も皆さんの作品です。イエス様の降誕のシーンです。いとしい表情に描かれていますね。(*^_^*)
各建物のそれぞれのお部屋を丁寧に案内していただき、昼食の時間を共に過ごさせていただき、その後、福井達雨先生からお話をお伺いして、いよいよお別れの時が来ました。ああ、名残惜しい。みんな笑顔で見送って下さいました。
【編集後記】
入所者36名に対し、職員が現在33名いらっしゃるとのことです。
園の入り口に掲げられた『みんなみんなともだちやなあ』とう言葉の通り、園内は世話をする側の先生と助けられる側の生徒という感じではなく、お互いに教えられ支え合う、一つの大きな家族のようでした。
幸せとは?こちらの思い願いを押しつけるのではなく、相手の声に耳を傾けること。福井達雨先生は、何よりも子どもたちの笑顔を一番大切にされていました。みんなの声が一つ心に届くと、一つご自分の高慢さが消えていった。と、そのようにおっしゃっていました。そんなひたむきな愛にはぐくまれてきた家族がわたしたち訪問者を迎えて下さり、『あなたもともだちだよ』と、心を込めてもてなして下さったのです。
わたしたちは励まされて帰ってきました。

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